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謹賀新年(令和2年 2020)

更新日:2020.01.01

年頭法話 「光明」 (こうみょう)

 ~苦労の先には光明あり~

 

 新年おめでとうございます。今年の干支は最初に戻り「子」の年です。「子」とは「新しい運気の始まり」の意、植物でいうと「成長に向かって種子がふくらみ始める」ときだそうです。動物はネズミです。子どもをたくさん産むので「子孫繁栄」「繁栄」の象徴です。一説によりますと、お釈迦さまが臨終のとき弟子や信者、多くの人々が国中から駆けつけましたが、森中の動物たちも競い合うように集まりました。最初に到着したのはインドで聖なる動物の牛でした。しかし、かしこいネズミは牛の頭にちょこんと乗り、牛が到着するやぴょんと飛び降りたので、牛を追い越して一番になったということです。子丑寅卯…と続く干支はここからできたとか。

 干支の色紙には「光明」と書きました。昔から「古人刻苦光明必ず盛大なり」(古人は苦労を重ねて立派な光明を得られた)と言われます。いわゆる禅の修行者を励ますための言葉です。「光明」とはお悟りのことです。昨今は、不苦労(ふくろう)などと言って苦労を避ける願かけもありますが(笑)、昔から苦労もなく大成した人はいません。古人は苦労を重ねて光明を見出されたのです。ネズミが苦労したかどうかはともかく、私たちは動けるうちはしっかり身も心も動かしたいものですね。苦労があったとしても、必ずその先には光明がある。明るく光りかがやく結果が待っていると信じて、コツコツやっていきましょう。「心の目」をひらく、光明の一年でありますようご祈念を申し上げます。

 

一畑薬師管長 飯塚大幸
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【色紙】 揮毫:飯塚大幸 管長
画:小田中久良子先生
(染色師)

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