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イギリスの仏教協会サマースクール報告

更新日:2023.09.03

 イギリスにきて12日です。コッツウォルズ地方のサイレンセスタにある王立農業大学で開催されているロンドン仏教協会のサマースクールです。夏季休暇中のキャンパスと学生寮を利用します。国内はもとより大陸から約60人ほどが参加です。昨日終わりました。無事に法話も終わり役目を果たすことができホットしています。

法話は2回(60分×2)手元のPC画面を読みながら聴衆の顔をチラ見ながらのトークでしたが、自己採点すると90点と70点でしょうか。法話の直前まで日本在住のイギリス人の妙薫さんとスティーブさんが内容と英語をチェックをしてくれました。

イギリス人仏教者の基礎仏教学、白隠禅師の墨跡の意味と魅力、サンスクリット語とパーリ語の専門家による基礎的な仏教語の意味、タイ仏教の僧侶の法話、スリランカの僧侶の法話、チベット仏教者の菩提心の話、古くからの禅メンバーによる体験と信仰の話など、母校の仏教学部くらいの充実した満足の行くひと時でした。毎朝、三帰依文と法句経の一節を唱和し、坐禅は毎日2時間30分、臨済宗の伝統に沿って行われました。

スケジュール全体はゆったりとしており、参加者はともに語らいながら、楽しく深く仏教に親しめる素晴らしい内容でした。来年はロンドン仏教協会設立100周年でまた来てほしいと言われました。古くからサンスクリット語から英語に訳された文献が膨大で、今もあらゆるの国の仏教書が出版されており興味を持ったひとはよく勉強しています。在家で何十年も仏教を学び坐禅をする人たちは信仰心も深く、私は彼らの講話を聴いて感銘を受けました。

日本の仏教のような伝統や文化や儀式などはまったくありませんが、西洋社会に根付いて正しく王道を行くものと感じました。私はもっと頑張らなくてはという大きな刺激を受けました。

サイレンセスタは、ロンドンの西北西約150km、コッツウォルズ地方にある町で、周辺には古くて美しい村が点在しています。ここの石積みが一畑薬師の樹木葬「瑠璃庭園」のモデルになっています。サマースクールの合間に3時間ほど抜け出して、ひとつの村を案内してもらいました。村の風景、教会やパブ、森の散歩を楽しみました。

 
 最後にウインザー城を観光しました。ロンドンからも空港からも車で30~40分圏内です。ロンドン市内のバッキンガム宮殿またはこのウインザー城がチャールズ国王の居所となっています。
 
このあとロンドン禅センター「正法庵」で1泊して帰ります。
留守中、特にお世話になっていますが、今しばらくよろしくお願いします。