2月1日~2月15日(本堂にて)
一畑薬師では、薬師本堂において「涅槃図」を一般公開しております。どなたでも本堂内でご覧いただくことができます。この機会に是非お参りいただき、お釈迦さまの臨終における故事を通して仏縁を深めていただきたく存じます。
2月15日は涅槃の日です。涅槃図はお釈迦さまが沙羅双樹の下で涅槃に入る場面を絵にしたものです。涅槃とは、「吹き消す」という意味で、「煩悩の火が吹き消された、安らぎ・悟りの境地」を意味しますが、「命の火が吹き消された状態、死去」の意味にも使われます。
お釈迦さまは、八十歳にて、クシナガラの沙羅双樹の木の間で、北を枕に横臥し、最期を迎えます。そして、泣き悲しむ弟子たちに、 「泣くことはない。仏は亡くなりはしない。仏とは肉体ではなく悟りの智慧である。だから、私の肉体は滅しても、私の教えを学ぶ者は私に対面していることになる。私は、亡き後もお前たちの師として生き続けるであろう。」と説いて入寂されました。